沖縄といえば、
太陽に照らされ青く輝くきれいな海が魅力です。

みなさん、必ずといっていいほど、
旅行中は海に訪れるのではないでしょうか。

海では、
風のない穏やかなベタ凪の日でも
風が強い大荒れの日でも
いつでも絶え間なく波が立っています。

波は、淡々と一定のリズムで
寄せては返すを繰り返す。

寄せては返すこの波の音は、
まるで、海が呼吸をしているときの
息づかいのように感じられませんか。

海も私たちと同じように生きている…。
まるで、海は大きな生き物のようです。

砂辺に立って海を見つめると、
そんなインスピレーションを受けます。

今回は、
感性が刺激されるこの雄大な沖縄の海で
試してみたくなるような
リトリートをご紹介します。

それは、
寄せては返す波のリズムに合わせながら、
ただ呼吸をしてみる、というシンプルな方法。

まず、
砂浜の波打ち際で
あぐらをかいて座ります。

背筋を伸ばしたら、
手は膝の上におき、楽にして
まぶたを閉じて、目の余計な力みをほどき、
波の音に耳を澄ませます。

そして、
ゆっくり深く息を吸って、息を吐く。
これを繰り返します。

当たる風の感触や湿度、
太陽の光の力強さ、
脚に当たって飛び散る波しぶきを
肌で感じながら
体の中に、呼吸の波を起こしてみる。

何も考えようとせずに、
ただ呼吸をすることに集中してみます。

吸い込む息で、海のエネルギーを取り込み、
吐き出す息で、自分の中に溜まった不要物を取り出す。
呼吸でおこなう心と体のデトックス。

たとえば、嫌な出来事があって、
頭からそのことがずっと消えないとき。

そんなときは、
無理やり他のことを考えて忘れようと
頭を使い続けるのではなく、
ゆっくり深呼吸を繰り返してみる。

深い呼吸をすることで
副交感神経を優位に働かせ、
自律神経を整える。

つまり、リラックスできる状態に
自分を導くのです。

たとえ嫌な出来事の記憶は消えなくても、
呼吸が自分の心を励まして、
本来の落ち着きを取り戻させてくれるのです。

水とタオルと日焼け止めクリームだけ、
くらいの必要最低限のアイテムだけ持った身軽さで、
海に立ち寄ってみる。

波の癒しの歌が聞こえてくるような
やさしさに満ちた沖縄の海で、
旅の一日を
リトリートをして過ごしてみませんか?

Bio

acari(あかり)

海、山、自然大好き人間。スキューバダイビングではよく沖縄本島で潜っています。