1年を通して温暖な気候の南の島、
ここ、沖縄では、
いつでも美しい花が咲いています。
沖縄の花と聞いて
まず思い浮かぶのが、
ハイビスカスやデイゴ、
ブーゲンビリアなどの南の島の花。
沖縄で散歩していると
道端や住宅の軒先などで咲いているところを
よく見かけます。
南の島の花は、
鮮やかな色のものが多く、
明るく前向きな気分にさせてくれます。
そんな南の島の花ですが、
観賞用ではなく食用・飲用のハーブとして
スーパーマーケットや道の駅で売られているものがあります。
その花のひとつ、
「バタフライピー」。
バタフライピーは、
鮮やかな青色の花を咲かせる、
東南アジアを原産とする植物です。
花びらが大きく開いた状態が
蝶のように見えることから
その名前がついたそう。
花の部分をまるっと摘んで
ハーブティーとして
楽しむことができます。
カップやポットに入れてお湯を注ぐと、
たちまち、真っ青に染まります。
冴えるようなその青色は、
まるで、沖縄の深い海の青色を連想させます。
見ているだけで、
気持ちが澄んでいくような、
そんな感覚を覚えるような青色。
さらに、この青の色素には「アントシアニン」という
抗酸化作用をもつポリフェノールが含まれており、
アンチエイジング効果や
眼精疲労を和らげる効果があるそうです。
また、バタフライピーティーに
レモンやライム果汁などの
酸性の液体を混ぜると
青色からピンク色に変化します。
これは、
アントシアニンが、
酸性の液体に反応するためなのだとか。
青色から紫色、ピンク色に変わっていくその様子は、
まるで、夕暮れに近づいて、
グラデーション色に変化していく空を連想させます。
太陽が空に1日の終わりを告げるときの
グラデーションカラー。
バタフライピーティーは、
視覚的にも楽しめるお茶なのです。
沖縄では、
フレッシュなバタフライピーの生花を
手に入れることができます。
生花は日持ちしないため、
すぐに使用しない場合は、
なるべく早めに乾燥させて
冷凍保存をしておく必要がありますが、
沖縄での旅の道中、
もしバタフライピーの生花を見かけたら、
ぜひ手に取って、
シルクのように滑らかなその花びらの青色を
よく見てみてください。
心が洗われるような
ひとときの癒しを感じることができるはずです。