みなさんは
ウミウシという生き物を
知っていますか?

ウミウシは
貝殻は付いていないのですが、
生物学上では巻貝の仲間とされている海の生き物です。

貝殻は大昔にはあったそうなのですが、
縮小、消失、もしくは
体内に埋没してしまったのだとか。

ぱっと見は、
ナメクジやカタツムリのような、
不思議な姿をしています。

ウミウシは
とてもチャーミングな生き物なんです。

まず、その挙動。

カラフルな珊瑚に
じっと張り付き、
動かないこともあれば、
ひらひらとヒダをはためかせて
海の中を舞うように
泳いでいることもあります。

触手や触覚といった突起がある種類もいて、
それらをゆらゆらと
周囲の様子をうかがうように揺らして
移動していることもあります。

この触覚や触手のようなものが
牛の角のように見えることから、
海の牛、つまり「ウミウシ」と
名付けられたのだそうです。

次に、その様相。
世界一のクリエイターでも
思いつかないような
唯一無二の奇抜なカラーとシルエットで、
別名「海の宝石」とも呼ばれています。

ウミウシがカラフルな様相をしているのには
2つ理由があるそうです。

1つ目の理由は、
海の中で目立たないようにするため。
そんなカラフルな格好をしていたら
逆に目立ってしまうでしょ?
とツッコミたいところですが、
ウミウシは自らのエサである
カラフルなものに擬態して、
捕食者からその身を隠しているのだそうです。

2つ目の理由は、
海の中で目立つようにするため。
ダブルスタンダードじゃないか?
とツッコミたくなりますが、
ウミウシの中には、
クラゲなどの毒を体内に取り込み、
捕食者に自らを食さないようにと
目立つカラーで分かりやすく
警告しているタイプもいるのだそう。

最後に、そのサイズ感。

強烈な存在感を放った
その様相とは裏腹にサイズはとても小さく、
海の中でよーく探して
やっと見つけられるくらいのサイズ感です。

沖縄で見られるウミウシで
ポピュラーなものは
約1cmから大きくても3,4cm程度
といったところでしょうか。

この沖縄の壮大な海のなかで、
ウミウシが佇んでいる空間は
とてもとても小さく、
まるで箱庭のように、
こじんまりと完結した空間です。

そのギャップがなんだか新鮮なのが
ウミウシ・ウオッチング。

一度出会えば、
目が釘付けになってしまうくらい
興味を惹かれる生き物、ウミウシ。

貝殻という鎧を脱ぎ捨て、
自らを大海原に晒しながら、
色鮮やかに個性的な姿で、
自由に生きているウミウシ。

天敵も少なく、
似たような他の生き物も
これといって存在せず…。

もしも、ウミウシになれたとしたら…。

古いしがらみを捨てて
主張強めの色を出していっても
個性といって一目置かれ、
ライバルや敵のいない場所で
誰にも邪魔されず、
のんびりと自分らしくいる。

そんな風に暮らせる気がします。

そんな世界が、人間の世界にも
あたりまえのようにあればいいのになぁ…。

そんなことを考えながら、
ただ見ているだけでも楽しく
時間が経っていくのも忘れてしまうくらいです。

あなたも、
ここ沖縄の透明度の高い海で
潜る装備を身につけて、
さまざまなウミウシを発見してみませんか?

Bio

acari(あかり)

海、山、自然大好き人間。スキューバダイビングではよく沖縄本島で潜っています。