
日が少しずつ長くなり、夜の訪れ方も変化しているこの季節の沖縄。
昼間の暖かさをほんのり残したまま、
ゆっくりと夜に移り変わっていくこの時間は、
沖縄らしい穏やかさに満ちているように感じます。
4月のこの季節は、新しい環境や人間関係の中で、
知らず知らずのうちに気を張っていることが多いのではないでしょうか?
大きな出来事があるわけではなくても、どこか落ち着かない。
頭の中だけが先に進んで、心や身体が追いついていないような感覚…。
そんなとき、不思議と心を整えてくれるのが「火」なのです。
夜の静けさの中で、ゆらゆらと揺れる炎をただ眺めるだけで、
張りつめていたものが、少しずつほどけていくように感じます。
炎には決まった形がなく、同じ動きを繰り返すこともありません。
強くなったり、弱くなったり、風に揺られながら、変化し続けています。
その不規則な中でも、どこか一定のリズムを感じさせる動きに、
私たちの呼吸や心の波が、自然と重なっていくのです。
考えごとでいっぱいだった頭も、
炎を見つめているだけで、少しずつ静かになっていく…。
沖縄の春の夜は、まだ暑すぎず、
外に身を置きながら火を眺めるには、ちょうどいい季節。
私も経験したことがあるのですが、
火を見ていると、「何かをしなければ」という気持ちが、少しずつ薄れていきます。
役に立つことや、生産的な時間ばかりを求めてしまう日常から、
ほんのひととき離れることができる「火」を眺める時間。
ただ、火が燃えている。ただ、それを見ている。
「心を整える」というと、何か特別なことが必要に思えるかもしれません。
けれど本当は、こうして自然の中にあるシンプルな存在に触れることで、
私たちは十分に整っていくのだと思います。
リトリート沖縄では、自然の中で感じる思いを綴っています。
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